徒然草の世界

日本の古典『徒然草』を学ぶ会。

日本の古典『徒然草』とは?

吉田兼好こと卜部兼好(うらべかねよし),兼好法師(けんこうほうし)が書いた随筆で、今日非常に有名なのが『徒然草』です。

学校教育でもよく題材にされる文章でしょう。

鎌倉時代に書かれた和漢混淆文(漢字とかな文字が混じった文章)であり、どちらかといえば仮名文字が中心の和文が混在しています。

序段を含めて全244段から成る文章です。

兼好は歌詠み人でもあり、古典を研究する学者でもあり、また能書家でもあったことなどから
その内容は非常にさまざまです。隠者の文学と言われることもあります。

また、吉田兼好が仁和寺がある双が丘(ならびがおか)に住まいしていたためか分かりませんが、仁和寺に関する説話が多く記されているのも特徴です。

室町時代の写本は少なく、多くの写本は江戸時代のものです。
これは『徒然草』執筆後、100年余りの間はあまり注目されることがなく
江戸時代にさまざまな注釈書がかかれて後、江戸の町人などに読まれるようになったという背景があるようです。
一方で江戸時代には、その文化に大きな影響を与えた作品といえましょう。

また、その見事な筆致から
清少納言の『枕草子』
鴨長明の『方丈記』と並んで
日本三大随筆と称されます。

徒然草 序分の文章を味わう

徒然草の文章を味わって見ましょう。

つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ


序段には有名な「つれづれなるままに」(退屈しのぎのために書いた)という言葉があります。
しかし実際には決して「退屈しのぎ」で書けるような文章ではなく、兼好法師の思索や逸話などを通じて、人生の意義を捜し求める作品となっています。

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